就労支援

意外な提案

これから、ここでどう改善していくべきか?

指導員はどう気を付けていくべきなのか?

そんな話をしていく中、相談員さんから・・・

「趣味でお弁当を作るのが好きだから」という理由で、こちらに入りましたが、実は、やりたいことは別にあるんだよね?と話し始めました。

本人は、言いにくそうに下を向いていました。

その様子を見た相談員さんは、代弁するかのようにまた話し始めました。

「彼は、実はパソコンが得意で、マンガも描いています。」と。

そうなの?と聞きたそうな私に、彼が自分のスマホを見せてくれました。

かわいい女の子の絵が!とても細かくきれいでした。

「これ、自分で描きました。誰かの真似とかコピーではなく、オリジナルです」と。

タイピングも早くできると。

すごいね!!と素直に伝えた私に笑顔を見せてくれました。

(彼の笑顔はとても久しぶりに見た気がしました)

彼がイキイキと話してくれたので、しばらく和んだ雰囲気で話を聞き、

相談員さんから、「ここで、実際はたらいてみて、いろんなことを学んだと思います。なかなかできない経験もできたと思います。でも、まだ人との関わりは段階的にいかないと難しいんだと感じました。だからこそ、パソコンの仕事に切り替えてみるのはどうでしょうか?」という提案でした。

個人プレーの作業をし、少しずつ人と関わるのは、今の彼には必要なのかなと私も思いました。

その後、何度か話し合いをし、本人から「とてもお世話になりましたが、ここを辞めてパソコンの仕事ができるA型事業所に行きたいとしっかり伝えてくれました。

辞める前に、このはがきを直接持ってきてくれました。

その時の笑顔は、今でもしっかり覚えています。

・・・その後、希望通りの仕事ができるA型事業所を見つけて面接も受かったと電話をくださいました。

それぞれの可能性は未知なんだと実感しました。

関わった皆さんが、うちじゃなくても幸せに暮らしていけるお手伝いをこれからもしていきたいと思いました。

・・・次回は、心の病でもお坊さんになる!!と話してくれた方のお話をします。

最後まで、ご覧頂きありがとうございました。