先日、ご家族ともお話しをし、
ご本人は、初歩的な掃除に関して、
机拭きや、ホウキでしっかり床を履くという事を課題にすると言われ、
毎日、この二つの課題を頑張っていました。
しかし、指導員や他の利用者さんからは
「なんで、あんなにやる気がみられないんだろう・・・。」と言われてしまう。
「頑張ってますか?」「ゴミ集まりましたか?」と声をかけにいくと、
「そうですね・・・」という返事。
仕事の終了間近に、別室に呼び、
現状を説明し、継続が難しいことをお伝えしました。
あと数日、シフトは入ってますが、どうしますか?という私の質問に、
「仕事します」と返事をされる。
このまま、さようならというわけにはいかないし、
できることを協力したいので、
「次は、どんな仕事を考えていますか?」と聞いてみました。
すると、
『一般で、飲食業を探します』と言われました。
以前、大手飲食店で5年以上勤務されていたという経験は、
彼には当たり前に感じているのでしょう。
こんな掃除で、細かく言われてしまうのが、
とても納得できなかったようです。
この経験後に、彼は精神的に追い詰められ、
自分の感情や思いを、相手に伝えることをやめてしまい、
「そうですね・・・」という返事で、怒られないように防御して、
自分を守るしかなかった。
やる気をみせても、後輩や年下のバイトくんにつぶされてしまっていたそうです。だから、淡々と業務をこなすしかなかった。
この経験を、
どうか繰り返さないように、
イキイキと彼が仕事ができる場所をみつけて、
仕事が楽しい。と思ってもらえたらと思います。
・・・次回は、外就労先の状況の変化と対応についてお話しします。
最後まで、ご覧頂きありがとうございました。