以前、働いていた生活介護に、
車いす生活の男性がみえて、入社してすぐこの方のお世話をしました。
難病で、下半身が全く動きません。
排泄も歩行も自力では無理です。
でも、頭はクリアなので、会話は問題ありません。
というか、昔はかなり遊んでいたようで、
女性を喜ばせる言葉をいっぱい知っていて、
普段の会話にたくさん出てきます。
だから、女性職員は、いつも楽しそうにお世話をします。
ナンパは、ほとんど失敗したことがないそうですよ!
ある女性職員が、その利用者さんに恋愛相談をしたんですが、
「彼と遠距離で、なかなかうまくいかない・・・。」と相談したところ、
この利用者さんのアドバイスは!!
『不安な気持ちをストレートに伝えるのは、全く逆効果だ!とにかく会いに行け!会いたかったの言葉が、男は一番嬉しい!』
だそうです。
女性はすぐに、自分の気持ちを伝えたがるけど、ポジティブな言い方ならいいけど、泣きながら言われたりしたら、重たい!!らしいです。
会えていない時間は、寂しいのはわかってるから、会えた時に全身で嬉しい!って笑顔を見せてくれたら、キュンとしてしまう笑
と的確なアドバイスでした。
経験豊富だからこそ、わかってきたことなのかな?とみんなで感心してました!!
あとは、動かなくても筋肉が硬直しないようにとほぼ毎日リハビリをするんですが、
すごくやりたくない、触られたくないのに、
PTさんが来られると、
「こんな動かない足のために、いつもありがとうございます。ご苦労様です。」と毎回お迎えしてくれていました。
リハビリが終わると、すごく疲れた表情なのに、
自分の事より、PTさんの事を気にかけて、
「くたびれたな、お疲れさまでした。ありがとう」と笑顔で挨拶されていました。
これが、彼がモテる理由なのかな?とみんなで話したことがあります。
足が動かなくなり、もう今までのような生活は送れないと分かった時、彼女がいたそうですが、自分から別れてほしいと伝えたそうです。彼女は嫌だ!と断固拒否!だったようで、めちゃくちゃ思ってもいなかったことを絞り出して、嫌われようとしたそうです。
そんな悪ぶっても、演技だってばれてるのに、本人はやり切ったそうです。
その姿を見て、彼女は「わかったよ」と怒ったふりをして帰っていったと。
・・・なんか、ドラマみたいで、いまだに忘れられないです。
お互いに想っているのに、想っているからこそ、その決断をした。その決断に従った。
泣けますね・・・。
しかも、月に2~3回、外出することができて、買い物したり、大好きなコンビニのスイーツを買って食べていたそうなんですが、必ず1回は、花屋さんに行きたいと言われ、いろんな花を毎月、彼女に送っていました。
(同行者には、お母さんに送っていると話していたそうで、誰も知りませんでした)
かっこいいですよね。
相談していた女性職員も、他の職員もキュンキュンしてたのを覚えています。
久しぶりに、会いたくなりました。
最近のブログは、問題についてばかりでしたので、
ちょっとだけでも、皆さんもキュンとしてくれたら、嬉しいです。
・・・とはいっても、毎日何かが起きるので、次回は適応障害の彼の現在をお話しします。
最後まで、ご覧頂きありがとうございました。