指導員として、先日入社された彼女のお話です。
特に、福祉に関わってきたわけではなかったそうなんですが、
おうちが近かったという理由で、うちに入社されました。
見た感じでは、特に感じませんでしたが、なんとなく暗い表情をされているなとは思いました。
配達の業務だったので、初日から助手席にのり、場所や道順を覚えることになりました。
天気も良く、車の振動で、ついうたたねをしてしまったそうです。
私は、単純にそう思っていました。
しかし、次の日、体調が悪いので、お休みしますと連絡がありました。
午後から、少し話しませんか?と会う約束をしました。
そして、事実を聞きました。
彼女は、うつでした。通院もしていて、服薬もされてました。
朝の薬で気分を高揚させ、夜の薬で落ち着かせるようにしていたが、昨日は、初日で、居眠りをしてしまったので、服薬をやめたそうです。だから、今朝おきれなかったようです。
不安感もすごく、しんどくなってしまったそうです。
やりたい仕事だったので、どうしても頑張らなきゃというプレッシャーもあり、カミングアウトもできなかったそうです。
でも、お父さんにすべてを話したところ、
A型で、少しずつ頑張ってみたら?お金のことは協力するから心配するな!と言ってくれたそうです。
だから、うちで、福祉サービスを受けて、いつか、無理をせずに一般で働けるようになりたいと思ったそうです。
そして、作業の説明をすると、いろんな事を話してくれるようになりました。
お父さんとは仲が良いと。
お母さんからは、昔から上手くいかず、暴力を振るわれることも時々あったと。今でも、おばあさんを見ると怖くなるそうです。
無理をして、うつを隠して働いても、ぼろが出るし、しんどくなるので、続きません。
だったら、周りに話して、理解してもらい、その環境の中で自分にできることを少しずつやっていきませんか?とお話ししました。
「ありがとうございます!!」と笑顔を見せてくれました。
しっかり服薬は継続することを約束してもらいました。
受給者証や手帳の申請をこれから行うので、実際勤務できるのはもう少し後からです。
・・・次回は、賄いについて揉めてしまったお話をします。
最後まで、ご覧頂きありがとうございました。