就労支援

てんかんという障害について

先日、自分でうちを調べて見学に来られた方のお話です。

見学中は、自分のご病気については、全く話をされず、

仕事内容を細かく確認して、「ここで働きたいです!」と何度も話していました。

私からの病気についての質問に対して、やっと話してくれましたが、

「もうずっとてんかんの発作は起きていません。大丈夫です。正直、どうしてこの病名を付けられたのか、私もすごく疑問です。」と話していました。

そう言われたら、信じるしかない。

そして、面接になりました。

私からの話を聞いた現場は、半々くらいの気持ちでいたそうです。

だからこそ、面接時には、何度も「てんかん」というワードが出ました。

最初は、彼女は私に話してくれていた内容を話していましたが、

話していくうちに、やっと重い口を開き、

「今まで、転職のたびに一度は発作が起きていましたが、ケガとかはしていません・・・。」と。

確かに、この話をされてしまったら、受ける側としては、難しいです。

本当に発作が何年も起きていないのなら、問題なく採用できます。

まだまだ、話していないこともあるのかなと感じました。

てんかんだからと、拒否をしているわけではありません。

ただ、面接までに何度も話をしていたのに、全く発作は起きていません!と言われたことが、問題でした。

今回は、ご自分から辞退されました。

ですが、これからも「てんかん」の方が働きたいと来られると思います。

その時に、どう対応するべきなのか?

しっかり会社とも、指導員とも話をして、【うちの方針】を決めておかなくてはいけないと、さっそく会議の議題で話し合いをしています。

どんな障害を持っていても、働きたいという思いを拒否する権利なんて私たちにはありません。でも、社会に繋げるために、働くことが楽しいと思えるように訓練をするという中で、正直に話をすることも大切だと、そして、その話をどう受け止めるのか?を考える事も私たちの仕事ではないでしょうか?

・・・次回は、暫定期間についてお話しします。

最後まで、ご覧頂きありがとうございました。