私は、親の介護がしたくて、
なんとなく、福祉の世界に入りました。
しかし、ほとんど老人介護はせずに、
障がい者の方々の生活介護の施設にて生活支援員をしました。
すごく、驚くことばかりでした。
毎日起きることが、びっくりすることばかりで、
できることが増えていく目の前の利用者さんが、
すごくキラキラしていて、眩しくて、
この笑顔を、そばで見たい!応援したい!と思うようになりました。
そして、B型の職業指導員をやらせて頂いたときは、
もう働けない、私なんて家族やいろんな人のお荷物なんだ・・・と
心を閉ざして、人との間に壁を作っていた利用者さんが、
少しずつ、簡単な作業ができるようになり、あっという間に誰よりも早く、丁寧にチラシを半分に折る作業のプロになっていました。
その方が、ある日私に話してくれた言葉は、
今でも一番の宝物です。
『私は、本当は人が大好きだったんです。でも、いろんな人と関わって裏切られて、信用できなくなって、関わる事が怖くなりました。こんな私が誰かのためになんて考える事も出来ず、親も困らせて引きこもっていました。
ここには、無理やり連れてこられました。いやいやでした。
作業をやるなんて、考えてもいなかった。』
「でも、このチラシを折る作業をするようになり、自宅に同じチラシがポストに入っているのを見て、私が折ったチラシもどこかで誰かがこうやって手にとって、見てくれるんだ!ちゃんと仕事してるんだ、私!と思えてきて、すごく嬉しかったんです。だから、誰よりもきれいに丁寧にやりました。」
自分が誰かの役に立っていることを、実感できたから、
ここに来る意味も、私にもできるんだという自信もついたんです。
と、嬉しそうに話してくれました。
そして、それからは、
自分だけではなく、ほかの利用者さんにも、
折り方を伝授したり、新しい作業も率先してやってくれていました。
私が、そこのB型をやめる前に、
近所の印刷工場に一般で就職されました。
私は、
自分もそうですが、
みんな可能性は無限にあって、
やってみなきゃわからないと思うんです。
やる前から諦めたくはないです。
だから、
どんな障がいの方にも、
仕事をする楽しさを経験してほしくて、
手話通訳技能検定にチャレンジしたいと思います!!
ここで、宣言したら、合格するしかない!ですね。
頑張ります!!
・・・次回は、今私が与えられているミッションについてお話ししたいと思います。
最後まで、ご覧頂きありがとうございました。