就労支援

ジェンダーの彼の今

前回、手術はしないと報告をしてくれて、

最近は、落ちますが休むこともなく

安定して出勤できていました。

自分の今のポジションの仕事に対して、

一生懸命に向き合い、とても頑張った結果、

誰もが、「すごいね!!」と思うほどのクオリティになりました。

・・・ですが、その反面。。。

新人さんに対しての、指導員のような言動や、

指導員への反抗的な態度や指示を聞かないなどの言動が

目に余るほどになってきたんです。

彼は、そのポジションしかできません。それでは、お店はまわらないことになるので、今、他の利用者さんも含め、ローテーションをしようという話になっていて、

彼が好きになった利用者さんを、彼のポジションを体験することになったんです。

営業時間外に、賄い用にその彼女にやってもらうことになり、指導員が張り付いて指導しています。

その光景が気に入らないのか?

自分のポジションがとられてしまうという思いがあるのか?

その指導員にも彼女にも「やきもち」をやいているのか?

彼は、洗い場に入りましたが、仕事どころではなく、

二人の様子をガン見して、気に入らないとわざわざ言いに行ったりとしています。指導員が、注意をいても「そんなんじゃ上手くできないですよ!」と上から目線での発言をしてしまう。

完璧に出来ていると思っているからこその、「自信」なんだと思いますが、指導員の指導に対して、彼が発言するのは間違っているため、私からもよくないことだとお伝えしました。

すると、他の利用者さんに対しても

「同じ時給もらって仕事してるのに、○○さんは座って伝票を切るだけ!」

「僕だけ、やることいっぱいで、大変でしんどい!」

「彼女の作った賄い、まずくて食べれないですよ!」

「指導員の教え方、下手過ぎです!」

「僕は、あのポジションだけやれれば、それでいいんです。ほかのポジションを一から覚えるとか、そんなことしてたら、お店まわりませんよね?さんざん、僕がいないと困ると頼ってきてたくせに、どうして彼女にやらせてるんですか?納得できません!!」

「指導員の話し方、何とかなりませんか?知的障害のあの人達と僕や彼女みたいな精神障害の人への言い方を一緒にされても困ります。話が長いんですよ!あの話し方は、知的障害の人向けですよ。バカにされていると思ってしまいます。ムカつきます!!」

と、さんざんなことを言われてました。

一つ一つ、彼の言い分を聞き、受け入れたうえで、

言い方、考え方は違うのでは?と話をしました。

自分の話を否定されれば、泣き出し「帰りたい」と言い出す。

指導員のやり方を、会議などで、検討しますと伝えると、

「なんなら、僕がその会議で説明しましょうか?実際現場で直接見ていて、聞いているのは僕なんで、説明できますよ?」と。

『そんなに、自信があるのなら、一般で働くことも可能なのでは?』

私からのこの言葉に、

「もう僕は、また問題を起こしたから、ここを辞めていけという事ですか?そんな風に言われるなら、産まれてこなければよかった、消えてしまいたい、死にたい・・・」と泣き出しました。

今回の事は、

他の利用者さんへの暴言

指導員への間違った言動

は、彼が関わる支援者全員への共有が必須だと思い、

早急に担会を開くことにしました。

彼は、確かに今のお店にとっては、居てもらわないと困る存在ではあります。

でも、いち利用者さんです。

どうしたらいいのか、正直わかりません。

担会にて、それぞれの事業所として、どう関わっていくのか?をお聞きし、

これからの彼への支援方法を統一できたらいいなと思います。

また、担会の状況やどういう話になったのかをお話ししたいと思います。

・・・次回は、先週入社された利用者さんの不安についてお話しします。

最後まで、ご覧頂きありがとうございました。